本文
主な担当科目 : 地域福祉と包括的支援体制 ソーシャルワークの理論と方法社会福祉調査の基礎
研究キーワード: 地域福祉 子どもの居場所 コミュニティケア
趣 味 : テニス 歴史探訪(城郭、遺跡) ローカル線の旅
2つのプロジェクトを持ち研究をしています。1点目は子育て世帯、ひとり親家庭の社会的孤立の改善です。経済問題が深刻化すると人と人との関係性が薄れ孤立問題が起こります。こうしたことを予防するために地域における社会的居場所の重要性、特に子ども食堂や学習支援、フードパントリー活動の有効性について研究しています。2つ目は福祉サービスの質と政策評価についての研究です。福祉計画が市町村で策定されていますが、理念や目標と実行される施策や事業は妥当かどうか、政策は具体的に評価され、検証されているのかについて検討するとともに、東アジア(日本、韓国、中国)における福祉政策とサービスについて比較研究を進めています。
地域福祉とは非常に広い概念です。地域で暮らす障がいのある人、子ども?子育て世代、高齢者の様々な福祉について学ぶ科目です。地域で誰もが安心して暮らすことができるには、対象を限定しない、断らない相談体制が必要となります。これを全世代?全対象の地域包括ケアと言います。また、公的な制度やサービスだけ、人々の抱える問題や暮らしの困りごとは解決できません。そこで、地域に暮らす人々が主人公となって支え、支えられる関係づくりや仕組みを作っていくための方法や考え方を学びます。時代の背景に地域は敏感に変化しています。少子高齢化、人口減少時代における地域のあり方について、創造的、主体的に考え、地域に働きかける力を育んでいきます。。
子どもの居場所ネットワークづくりに6年間あまり関わっています。ネットワークに参加する団体も増え、子どもの居場所も増えました。特にフードパントリーは子育て世帯だけでなく、地域で支える人と支えらえる人をつなぐ重要な活動です。2つ目は人口減少と高齢化が進む地方都市の問題について、市行政と協働のプロジェクトを進めています。住民との懇談会に学生も参加し、少子化対策や子ども?若者にとって魅力あるまちづくりについて、検討しています。福祉的な課題だけでなく交通や農林水産業、商業や観光分野とも連携しながら「地域創生」を軸に進めています。