本文
主な担当科目 :ソーシャルワークの理論と方法(専門)Ⅰ
研究キーワード:メンタルヘルス?ソーシャルワーク 子ども虐待
趣 味 :偽ヴァイオリニスト?鉄道ヲタ?ソーシャルノーカー(米や野菜づくり)
「メンタルヘルス問題のある親による子ども養育世帯への支援」に取り組んでいます。子ども虐待やヤングケアラー問題の背景にある精神保健福祉課題を追いかけています。社会福祉研究の特徴のひとつは、社会問題の解決に直接間接に働きかける「実践の学問」という点にあります。“研究のための研究”に終わらず、社会環境と人の暮らしの接点に現実的に切り込んでいくアクティブさにも満ちています。苦労を活き活きと語り前向きに工夫する当事者、素晴らしい魅力にあふれた実践者、チームやまちぐるみで発揮されるちから…。社会の大きな矛盾や課題に直面しつつ、人とコミュニティの底力や可能性を信じさせてくれる、豊かな出会いのある世界です。
「現場に触れる」こと、可能な限り当事者や支援者と出会い、現地視察、インタビュー、アンケート調査に直接取り組む経験を大切にしています。ゼミのメンバーで行くスタディツアーでは、メンバーの関心やテーマに沿って北海道、東京、横浜、名古屋、熊本、沖縄などに行き、多くの先駆的実践に学ぶ機会を得てきました。スクールソーシャルワーカーさんにそのご苦労を伺ったり、精神障がい者の家庭訪問をするソーシャルワーカーさんに京都までお目にかかりに行ったり、父子家庭のお父さんたちの会でインタビューさせて頂いたりと、学生さんの関心をリアルな研究に結び付ける取り組みをしています。
物心ついて高校2年生まで、国鉄(現在のJR)に就職して車掌さんになることしか考えていませんでした。国鉄解体前の採用停止に直面し、本当にふと、そうだ福祉を学ぼうと思いついたから不思議です。入学後は憧れの弦楽器に初心者ながらのめりこみ、「社会福祉学部音楽学科」学生と呼ばれました。ところが、精神科病院の不祥事の報道にメラメラと怒りがわき、何とかしたいと突然精神科病院のソーシャルワーカーを目指すのだから不思議です。当時の同級生たちは、そんな私が国家資格を取ったのも、博士を取得したのも、大学教授をしていることも、誰も信じてくれないから不思議です。