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IoTやAIに関する情報技術について最先端の研究内容をご紹介いただくIoT?AI特別講義では,1月8日の授業回に寺西裕一先生(情報通信研究機構/大阪大学)を講師にお招きしました。
寺西先生は情報通信研究機構(NICT)に所属され,これまでコンピュータネットワークに関する多くの最先端研究に取り組んでこられた研究者であり,今回は,「大規模IoTデータ共有基盤の研究」というご講演タイトルで,IoTデータの共有を効率的に行うための次世代ネットワークシステムの仕組みについてご説明いただきました。
ご講演では,単一のサーバに負荷を集中させずにネットワーク内のノードが分散?協調することでデータ共有を実現できるDDN(データ共有ネットワーク)の一つであるIPFS(Inter-Planetary File System)の仕組みについてご紹介いただきました。また,IPFSは分散型のネットワークシステムであることから,講義内でも分散ネットワークの基礎であるP2P(Peer-to-Peer)の仕組みから丁寧にご説明いただき,参加した学生たちも講義内容をよく理解できたと喜んでいました。
また,講義の後半は,クラウド上に構築されたIPFSのテストベッド環境を使用させていただき,学生が実際にファイル共有体験の演習をさせていただきました。実際にサーバ設定を行った学生は,IPFSの仕組みを実際に体験でき,とても満足していました。
授業風景1
授業風景2
参考:
【地域産業コース(情報分野)】IoT?AI特別講義 第2週「森林?林業とDX?IoT」を実施しました
【地域産業コース(情報分野)】IoT?AI特別講義 第3週「実問題解決?意思決定におけるIoT?AI?数理最適化の役割」を実施しました