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林 暁良さん(2021年度入学)からのメッセージ

印刷用ページを表示する 2024年5月10日更新

大学案内

林 暁良​

尾道北高校卒業

鈴木ゼミ所属

文系学問を幅広く学べる大学を探す!

 私の高校生活は西日本豪雨による休校に始まり,コロナ禍のロックダウンによる休校に終わりました。また,大学入試センター試験が大学入学共通テストに代わる最初の年度であり,いろいろなことに振り回され続けた高校生活でした。その中で,私が関心をもっていたのは文学や歴史,そして英語などであり,それらの文系学問を幅広く学べる大学がないかと探していましたが,県立広島大学地域創生学部地域文化コースでは地域創生という珍しい名前の学部で文化を幅広く学べることがわかり,受験することを決めました。

外出自粛から解き放たれた!

 一般前期入試をクリアして入学した県立広島大学でしたが,コロナ禍が続いていたため,入学後1年半はオンライン授業ばかりでした。高校時代から憧れていた一人暮らしを始めたのですが,コロナ禍ゆえに外出も登校もままならず,1年前期はアパートでオンライン授業を聞くだけの毎日でした。

 こうした生活を変えたのは,1年の夏休みから始めた飲食店でのアルバイトです。そこでは調理から配膳,会計まで仕入れ以外の業務は一通り経験し,また挨拶の仕方を含めて様々な社会勉強をさせてもらいました。その後も授業はオンライン,授業後は飲食店でアルバイトという生活が1年近く続きましたが,2年後期になってから,高校時代から関心のあった文学や歴史などに関わる専門科目を対面方式で受講するようになりました。その中で,くずし字を解読する「書誌学」やモノから日本の歴史や文化を探る「日本文化史論」などは私にとって興味深い授業で,こういった学問分野があるのかと驚きつつ,授業を通じて文化を学ぶ基礎的教養を身につけることができたと思います。

 3年次には「日本文化史論」を担当した鈴木教授のゼミに入り,考古学や博物館学などに関する学習に取り組みました。ゼミでの鈴木先生のお話(脱線も多いですが)を聞いて博物館などへの関心が高まり,県立広島大学のキャンパスメンバーズ制度を活用して,県内各地の美術館や博物館を何度も訪れたりしました。ゼミ終了後に突然思い立って4時間かけて自転車で呉市に行き,大和ミュージアムを見学したこともあります。また,今は廃線となった鉄道?宇品線の保全と活用を考える「宇品線プロジェクト」にも参加し,他のゼミ生と一緒に現地調査を行い,それをもとに宇品線の現状を伝える展示パネルや映像を制作したりしました。こうして,1年次に一人暮らしのアパートにこもりきりだった私は,アルバイトとゼミ活動を通じて,とてもアクティブな人間に変わりました。

県大で学んだことは「あるく?みる?きく?はなす」

 卒業論文では,私の出身地である尾道市の景観まちづくりをテーマにしたいと考えています。自分の足で現地を歩き,自分の目で景観を確認し,また住民や観光客の声を自分の耳で聞き,それらをまとめる形で論文を執筆したいと考えています。

 そして卒業後は,飲食業界もしくは食品メーカー,あるいは業種を問わず営業職として働きたいと考えています。アルバイト経験がこうした考えに影響していることも確かですが,県大での自分の足で歩き,自分の目で見て,自分の耳で聞いて情報を集めるフィールドワークの経験,さらに仲間と一緒に解決策を考えたグループワークの経験が,人や地域との関わりが必要とされるそれらの仕事に必ず生かされると考えています。